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テーピングのちから

昨日、大泉学園町体育館にてアリーナコンサートがありました。

元東京都交響楽団の打楽器演奏者の針生惇様とヴァイオリンの針生若子様ご夫婦を
中心としたメンバーで、毎年盛大に行われています。

私たちの聞き覚えのある曲を、子どもも楽しめる会場作りで
とても素敵なアットホームな演奏会です。

いつもと違うのは、今回は観客としてではなく裏方としての参加でした。

昨年、ご主人の惇様が難病のALS(筋委縮性側索硬化症)という病気にかかってしまいました。
この病気は全身の筋肉がどんどん弱っていく病気なので、打楽器の演奏(今回はマリンバ)で、
バチを支えることがとても困難なのです。
その為、テーピングで筋肉の代用をしようという事でお手伝いさせて頂きました。
テーピングの種類や貼る力、どの筋に対して補強するのか。。。などご本人に感触を伺いながらその日の貼る量などを決めます。
テーピングを貼ると、素人の私にもわかるくらい音に力強さがでます。

しかし普通でしたら、演奏すら無理でしょうし、人前で披露する事など想像もつきません。

数年前にも、私は針生ご夫婦のプロ意識の凄さにつてブログで書かせて頂きましたが、
現状でのベストを常に考え、良いものはやるという行動力に改めて感動しました。

もちろん、この病気の事や日常の生活での苦労、未来への不安など、
裏では大変な葛藤と苦労があると思いますので、私が気軽に評論めいた事は言えません。

ただ、人生の先輩として、男として、かっこいい姿を見させて頂きました。

リハーサル中にテーピングの微調整をするところ

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