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東京大学柔道部の活動その1

こんにちは。久我です。
先月の投稿から約1カ月が経ちました。
いまだ、新型コロナウイルスの感染は収まらず、スポーツ界はオリンピックを始め、学生インターハイの中止などほぼ全ての活動がストップを強いられている状況です。
目標に生活の全てをかけている選手たちの事を考えると、何と言っていいのか言葉が見当たりません。
さて、その様な状況下ではありますが今回はサポートしている「東大柔道部の活動」について紹介させて頂きます。あまり表にでない東大柔道部の裏側を知って頂き、コロナあけの応援に繋がれば幸いです(^^)/
東大(東京大学)は誰もが知る学問の最高峰ですが、同時に柔道部も創部100年以上の歴史を誇り、東大の歴史と共に歩んできました。。
東大柔道部は年間数ある試合の中でも、7月に行われる「七帝戦(または七大戦)」という大会で優勝することを一番の目標にしてを日々の練習に励んでいます。
この七帝戦という大会は、旧帝国大学である7つの大学(北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学)が集まり、優勝を決定する大会です。
ルールも普段行われている、立ち技中心の「国際ルール」とは少し異なり・・・
☝寝技中心
☝16人勝ち抜き
以上のような「7帝戦ルール」で行われます。
過去に8回の優勝と準優勝9回という実績がありますが、第22回大会以来、優勝から遠ざかっています。毎年優勝への気持ちは強為のですが・・・昨年も3位という結果で終えてしまいました。
今年こそはと、新チーム発足からフィジカルコーチを招いての筋力強化や、他大学の選手の研究、選手個々のセルフケアへの意識づけなど、優勝に向けてより一層の力を入れておりました。
しかし、今年は誰もが予測していなかったコロナウイルスの影響で、この大会の中止が決定してしまい、選手達の最大目標であったものがなくなりました。選手含め、とても無念でなりません。
現在は練習も今は活動の休止を余儀なくされている状況であります。
普段の練習は、キャンパス内にある道場での稽古とキャンパスに併設されているトレーニングジムにて行われます。
稽古は、東大柔道部OBの方や全日本選手権やアジア大会での優勝や国際大会での優勝経験のある方など多方面から選手を指導して頂いております。
トレーニングメニューはオリンピック選手、強化指定選手を普段からみられているフィジカルコーチの指導の元、最先端のトレーニングを行います。
私は治療やリハビリなどの面で選手に関わる事が多いですが、どのようなトレーニングをしているのか、また監督、コーチ陣の考え方を普段からコミュニケーションを取り、把握しておく事も、選手の治療やリハビリの進行から現場での活動にはとても大事なことです。
時には、選手とスタッフの間に立ち、その先のことを話し合うことも必要になってきます。
治療やテーピングなどの競技に関わることだけがトレーナーとしての仕事ではなく、チームの一員として、この大会の優勝をどうしたら成し遂げられるかを、考えながら日々サポートしていくことがトレーナーとしての仕事の一つでもあると考えています。
次回は「一日のトレーナーとしての活動について」ご紹介していきます。